【コーチ必見】野球のランナーコーチの役割について詳しく解説します

皆さん、野球のランナーコーチをご存知ですよね。

1塁と3塁のコーチャーズボックスに立って選手に向かって指示を出している人のことで、ベースコーチとも呼ばれます。

今回の記事は、このランナーコーチの役割について解説したいと思います。

この記事を読めば、ランナーコーチは一見脇役のようですが、実は試合の勝敗を左右しかねないとっても重要な役割を担っていることが分かります。

ランナーコーチの基本的な役割

ランナー1

ランナーコーチは常に先を読んで行動しないといけません。

そのためには、相手選手の動きや打球速度など、グラウンドで起こる状況を視野を広く保って把握します。

ランナーコーチの基本的な役割は次の通りです。

①ランナーに対し次に何をすべきか指示を出す
②ベンチからの指示をランナーが理解しているか確認する
③アウトカウントや相手選手の情報を共有する

一つずつ解説していきます。

①ランナーへ指示を出す

守備位置やアウトカウントによってランナーへの指示は変わります。

例えば、ゴロが転がった時の3塁ランナーへの指示は、内野手の守備位置が中間守備であれば本塁へ突っ込むとか、

外野へボールが抜けたのを確認してから本塁へ向かうよう指示を出します。

また、2塁ランナーへ指示を出す場合、アウトカウントがノーアウトかワンアウトであれば、単打で無理に本塁突入させる必要はありませんが、

ツーアウトの場合、それほど連打が期待できなければ思い切って”回れ”の指示を出すのもアリです。

②ベンチとランナーの中継をする

球場が熱気に包まれていたり声援が大きいと、ランナーにベンチの声が届かないことがあります。

また、ゲーム終盤の1点を争う緊迫した状況であれば、ランナーが舞い上がってしまいベンチからのサインを見落とすことも考えられます。

そういったベンチからの指示がランナーに伝わっていないと察知した時は、

ランナーコーチが機転を利かせてランナーにベンチの指示を中継すること大切です。

例えば、スクイズのサインをランナーが見落としてしまうと、接戦であれば致命傷になりかねません。

③ランナーと情報を共有する

意外と多いのがアウトカウントの勘違いです。

ノーアウトやワンアウトで外野フライが上がれば、タッチアップの準備をしないといけません。

また、ツーアウトであれば、ピッチャーが投球モーションに入ると同時に走り出さないといけません。

アウトカウントを間違えて進塁のチャンスを逃したりアウトになったりすることは、

勝敗を大きく左右しますし、チーム全体の士気にも影響しかねません。

アウトカウントをランナーが間違っていないかチェックすることも大事な役割です。

その他にも、外野手や捕手の肩が強いとか投手の牽制が上手いという情報があれば、タッチアップや盗塁は控えるように指示を出すことになります。

逆に、投球モーションに癖があると盗塁の指示を出すこともあります。

例えば、早い牽制をする時は、投げやすくするために無意識に歩幅を変える投手がいますが、

そういった投手の癖を見抜きランナーに伝えることもランナーコーチの役割です。

ランナーと情報を共有することで、ボーンヘッドを防ぎ、よりチャンスを拡大することにつながるのです。

ランナーコーチの役割分担

ランナー2

主なランナーコーチは、1塁コーチと3塁コーチであり、それぞれ役割が異なります。

1人に役割が集中してしまうと正確な判断ができないケースもあり得ますし、

役割を明確に分担しておくことでランナーに早くて正確な指示を出すことができます。

1塁コーチの役割とは

1塁ランナーへの指示が主な役割になります。

  1. 回れ・止まれの指示
    ボールをフェアゾーンへ打った瞬間から打者は、ホームランだと確信でもしない限り、1塁へ走り込むので打球を追うことが難しくなります。特にサード・レフト方向の打球は、ランナーにとって死角になるので、ランナーコーチがフォローしないといけません。打球がレフト線や左中間を抜けた時は、腕を回して2塁進塁の指示を出します。もちろんレフトやサードがエラーした時も同様に大きなジェスチャーと声でランナーに”回れ”の指示を出します。
  2. 牽制球への注意
    ピッチャーから牽制球が来そうな時は、ランナーへ“戻れ”の指示を出します。特に、わざと1塁ベースを無人にしておき、牽制球が来る時にファーストやセカンドがランナーの背後から1塁ベースに入るピックオフプレーというサインプレーには注意が必要です。ファーストやセカンドの動きは、ランナーから死角になるので、ランナーコーチが教えてあげないといけません。

3塁コーチの役割とは

3塁コーチの役割は、得点に直結する分、1塁コーチよりも大切です。

また、2塁ランナーと3塁ランナーの両方をケアしないといけませんが、そのうち2塁ランナーへの指示が重要です。

  1. 回れ・止まれの指示
    2塁ランナーにとって、外野方向の打球は体の向きと逆方向になるので、進塁するかどうか判断が難しくなります。特に、ライト方向への単打が出た時に1塁ランナーが2塁から3塁に進塁すべきかどうか明確に伝えないといけません。そして、2塁ランナーが3塁を回る時が一番重要で、ランナーコーチの最大の見せ所といっても過言ではありません。アウトかセーフかギリギリのタイミングで本塁突入の指示を出す時は、大きく腕を回して“回れ”のジェスチャーを出しましょう。

    逆に“ストップ”の指示を出す時は、大きく腕を広げて分かりやすいジェスチャーでアピールしましょう。

    外野方向の打球で回れ、本塁突入させるかどうか迷った時は、一つの目安として

    外野手が捕球した時にランナーが3塁に到達していれば、”回れ”
    ランナーが3塁に到達する前に外野手が捕球していれば、”ストップ”
    を意識して下さい。
    これに加えて、外野手の捕球体勢や肩の強さ、ランナーの走力、アウトカウント、得点差などを考慮して適切な指示を出します。
    様々な状況を瞬時に理解して指示を出さないといけないので、判断に迷う時もあると思います。
    判断が遅れてアウトになるのが一番良くないので、そんな時は、“迷ったらストップ”を心掛けましょう!
  2. 牽制球への対応
    2塁ランナーからはショートやセカンドの動きが死角になって見えないので、3塁コーチが指示を出して牽制球に備えます。
    特にベンチから盗塁のサインが出ていたり、1点を争う接戦の時は、ランナーは少しでもリードをして進塁しようと考えるので、
    前のめりになり過ぎないように3塁コーチがケアしてあげます。
    逆に、3塁ランナーへの指示はあまり必要ありません。
    なぜならば、3塁ランナーと3塁コーチの目線はほぼ同じだからです。
    目線が同じであれば、3塁ランナー自身に次の動きを判断させた方が早くてセーフになりやすいのです。
  3. スライディングの指示
    3塁に突入するランナーに対して、スライディングの必要性を伝えます。
    3塁に送球が来る時は、大きく腕を上下に振って大きな声で“スライ!”とスライディングの指示を出します。
    逆に、送球が来ない時やタイミングに余裕がある時は、“ノースライ!”とスライディングは必要ないことを伝えます。
    さらにタッチプレーの時は、送球と逆側にスライディングするように両腕を回り込む方向に回して指示を出さないといけません。
    特に、2塁に進塁するランナーには3塁コーチは見えていないので、大きな声で伝えましょう!

ランナーコーチの立ち位置

ランナーコーチの立ち位置に関して、1塁と3塁に共通して言えることは

ランナーからよく見える位置に立つ
ランナーの死角をカバーする位置に立つ

ことです。

例えば、1塁コーチがピックオフプレーを警戒する時は、コーチズボックスの本塁側に立ちます。

そうすることでファーストやセカンドの動きを把握しやすくなります。

また、3塁コーチが3塁に進塁するランナーに指示を出す時は、ランナーの視界に入りやすい本塁側に立ちましょう。

本塁へ突入させるかストップするかの判断は、3塁コーチの腕の見せ所ですが、間違ってもランナーに触れることがないように気をつけましょう。

もしランナーに触れてしまうと備妨害となりランナーがアウトになってしまいます。

まとめ

まとめ

一見脇役のように感じるランナーコーチですが、判断力と観察力が必要とされる大切なポジションであることが分かったと思います。

コーチの存在は試合に勝つためには絶対必要ですが、それだけではなく選手の怪我防止にも大切なことです。

これから野球の試合を見る時は、ぜひコーチの動きや声にも注目してみて下さい!

違った角度から野球を見ることで、野球の奥深さが分かるはずです。

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