ダーツは気軽に行えるスポーツの1つです。
日本での歴史はそれほど長くはないものの、ダーツマシンの普及によって知名度が一気に広がっていきました。
近年では大人の遊びとして人気が出ており、ダーツバーが増加傾向にあります。
国内で主流なのはダーツマシンを使うソフトダーツですが、そのほかにハードダーツが存在します。
人によっては、この記事で初めてハードダーツの存在を知ったという人もいるかもしれません。
ハードダーツはルールやボードの特性上、より技術が必要となるスポーツです。
マシンを使わないためアナログ感は否めませんが、本来のダーツがプレイできるとして注目されています。
今回はダーツの魅力を語る上では欠かせない、ソフトダーツとハードダーツの違いについての紹介です。
そもそもソフトとハードの違いとは?
ソフトダーツとハードダーツの主な違いについて、以下の表にまとめました。
ソフトダーツ | ハードダーツ | |
チップ(ボードに刺さる部分)の素材 | プラスチック製 | 金属製 |
ボードの大きさ | 15.5インチ=39.37㎝ | 13.2インチ=33.528㎝ |
ボードからスローラインまでの距離 | 244㎝ | 237㎝ |
このように、大きな違いはチップの素材です。
ソフトダーツはダーツマシンを使うため、先端がプラスチック製。
ハードダーツは先端が金属製のため、投げる際には麻を圧縮して作られた特製のボードを使用します。
ボードの大きさにも違いがあり、ハードダーツの方がやや小さめの的となります。
ちなみに、スローライン(ここから投げるという目印になる線のこと)までの距離はハードの方が短いですね。
このような条件の違いから、ハードダーツの場合はダブルやトリプルを狙うだけでも更に難しくなります。
逆に言えば、ダーツの腕をとにかく磨きたいという人にはもってこいの条件と言えるのです。
海外では主流のハードダーツ
初心者からすると難しそうに思えるハードダーツですが、海外(主に西洋諸国)ではこちらの方が主流となっています。
今までソフトダーツしか経験してこなかったという人も、一度は挑戦して欲しいところです。
ソフトダーツさえ持っていれば手持ちのダーツをハードダーツに替えることができるので、ハードが初めての人でも始めやすいと言えます。
コンバージョンチップという先端が金属製のチップがあり、これを付け替えることでハードダーツの利用が可能となるのです。
金属製でありながら軽量化されているパーツも販売されており、ハードダーツながらソフトの感覚で投げることもできます。
もし重くて投げにくい場合には、残念ながらそのダーツは自分に合っていないので、より軽量化された部品を探すことをおすすめします。
コンバージョンチップを使うメリット
前述で紹介したソフトからハードへと切り替え可能なコンバージョンチップ。
手持ちのダーツを両用タイプとして使えるのであれば、お財布にも優しいですよね。
ここからはコンバージョンチップを取り入れるメリットについてお伝えしていきます。
いざハードダーツを始めても、ソフトダーツと同じように楽しめるか不安な人もいるのではないでしょうか。
コンバージョンチップは安いものであれば500円ほどで購入できるため、お金をかけずに始めてみたいという人におすすめです。
バレルとは、ダーツを手で握る金属製の部分です。
バレルには様々な種類があり、理想のバレルと出会うまでに時間がかかった人もいるかと思います。
もし複数持っているのであれば、どのコンバージョンチップが1番しっくりくるか試すことができます。
まずは手持ちのバレルに装着してみるのが無難です。
ハードダーツはいつが始めどき?
一般的には親しみやすいソフトダーツから始め、ある程度慣れたらハードダーツに挑戦する流れが多いようです。
しかし、中には初心者が最短ルートで上達できるとして、最初からハードダーツを勧める人もいます。
ダーツマシンによる音や光の演出こそないものの、自分が投げたダーツの軌道を分析しやすいというメリットがあるからです。
ここからはハードダーツでダーツを練習するメリットをお伝えしていきます。
自分のフォームや投げ方の問題点を把握しやすい
ダーツマシンのボードにはダーツが刺さるための穴が無数に空いています。
その穴にダーツが刺さることでマシンが感知し、得点などがディスプレイに表示される仕組みです。
しかし、ハードダーツのボードには穴が開いていません。
そのためダーツが刺さったときに、真っ直ぐ投げられたかどうかが一目でわかるのです。
真っ直ぐ投げることができたダーツは、ボードに対して垂直に刺さります。
逆に、軌道がズレたり曲がったりした場合にはダーツが斜めに刺さってしまいます。
このように、ハードダーツで練習をすれば真っ直ぐに投げる練習が行えるというわけです。
投げ方の癖が付いていない初心者の状態から始めれば、早い段階で正しい投げ方を体に覚えさせることができます。
自宅でも練習しやすい
ソフトでもハードでも、自宅にダーツボードを設置すれば自分の好きなタイミングで練習を行うことができます。
人前で投げると緊張してしまうという人にもおすすめの練習場所です。
練習したくても騒音が気になるという人は、静音タイプのボードが売られているのでチェックしてみてください。
そんなダーツボードですが、金額面で比較するとハードのほうが優秀であると言えます。
ソフトダーツの場合、静音ボードは値段がピンキリで、それなりの機能を求めるとなると数万円はかかってきます。
しかし、ハードダーツのボードは麻素材のため吸音性に長けており、1万円ほどで購入できてしまうのです。
ただ、気になるのはボードの小ささ。
前述でもお伝えした通り、ソフトとハードではボードの大きさが違います。
ソフトボードに比べるとハードボードの方が約6㎝も小さいのです。
もしソフトと同じ感覚でダーツを投げたければ、ソフトダーツと同じサイズのハードボードの購入を推奨します。
使い方と手持ちのダーツ次第ではソフトとハードどちらでも練習することが可能です。
まとめ
ここまでソフトダーツとハードダーツの違いについてお伝えしてきました。
前述の通り、海外でのダーツと言えばハードがメインです。
そんな中、2020年にダーツマシンで有名なダーツライブが世界4ヶ国に導入されました。
このことから、ダーツはハードとソフトの垣根を超えて、世界中で愛されているスポーツと言えます。
ソフトはダーツマシンによる取っ付きやすさがあり、ハードはアナログながらの技術向上が見込めますね。
初心者の人でもハードダーツは練習できますし、既にソフトダーツに慣れているという人も、現状に満足できなくなったらハードダーツの始めどき。
どちらにしても失敗を恐れず、より深いダーツの世界へと旅立って行ってほしいと思います。