この記事を読んでいるということは、あなたは卓球に関心があるか、既にプレーされている可能性が高いですね。
”今、卓球が熱い!!”
東京オリンピックでの日本選手の活躍は記憶に新しいですよね。
日本の卓球人口は増え続けていますが、これを機にもっとプレーヤーが増えるでしょう。
かつての「卓球王国」である日本の再興も、遠い未来の話ではなくなってきています。
既にかなり選手層の厚い日本。
これから卓球を始める人、始めたばかりの人は、この厚い層を破っていかなければなりません。
日本は、職人思考とでも言うべきか、「1つの分野で活躍するには、長い年月を必要とする」という考え方が強いです。
しかし、どんな物事にも効率的なやり方というのは存在します。
卓球だって、その例外ではありません。
ここでは、卓球ビギナーさんにおすすめの練習法を紹介していきます。
まずは回転を覚えよう
既にご存知の方も多いとは思いますが、卓球は回転のスポーツです。
回転を制するものが、卓球を制すると言っても過言ではありません。
そこで、卓球を始めたばかりのうちは、とにかく回転の要素を体で覚えることに集中した方が良いでしょう。
目先の勝利だけを考えたとき、どうしても習得に時間がかかる回転の要素はおざなりにされがちです。
実際、熟年のプレーヤーの中には、上手く回転がかけられない方が、かなり多くいらっしゃいます。
それでも一定のレベルまでは勝つことができるでしょう。
しかし、回転の要素がある卓球と、ない卓球とでは、もはや次元そのものが異なります。
「回転をかける」ということは、感覚でしか身につかないので、さすがに一朝一夕にはいきません。
しかし、体力や年齢などに関わらず、誰でも習得が可能な技術なんです。
回転の要素が加われば、2次元だった世界が3次元に広がり、戦術も倍以上になるので、
是非とも習得して、ワンランク上の卓球を楽しんでいただきたいです。
回転が卓球に重要なことは分かったけど、どうやって効率的に身につければ良いの?という疑問にお答えします。
回転の要素を覚えるのに最も有効な方法は、「玉突き」です。
通常の「玉突き」
玉突きとは、通常、ラバーの上でピン球をポン、ポンと突くことです。
「そんなの簡単だよ!」という方には、もう少し上級な玉突きを後ほど紹介します。
一言で玉突きと言っても、100回以上続けるのは案外難しいですよ。
最低でも、歩きながら手元を見ずに、100回以上は続けられるようになってください。
それだけでも、ピン球のコントロール能力が上がることを体感できるはずです。
レベルアップ版「玉突き」
この項で紹介する玉突きができるようになれば、確実にピン球に回転をかけることができるようになります。
卓球を始めたばかりの方にはぜひともマスターしていただきたいですが、卓球上級者の方でも、
感覚維持のために毎日この玉突きをしている人は多いです。
卓球の試合会場などで、強い選手が試合の合間合間に、この玉突きをしているのを見かけることもよくあります。
もはや、練習しすぎて手癖になっているレベルです。
裏を返せば、それができなければレベルの高い選手にはなれない、ということでもあります。
それでは、やり方を紹介します。
まず、利き手でラケットを、もう片方の手でピン球を持ちます。
そして、ピン球をラケットに向けて投げつけます。
それと同時にラケットの上のラバーの上にピン球を食い込ませるようにします。
言葉ではなかなか伝わりづらいものがありますが、火打ち石どうしを打ちつけるようなイメージです。
上手くできたら、ピン球がラバー上から離れますので、それを利き手と反対側の手でキャッチします。
このピン球にはバックスピンがかかっています。
上級者になれば、ピン球をキャッチするときに指ではなく爪でキャッチすることができます。
すると、かけた回転を体感することができるのです。
シュルシュルシュル…と、なんとも子気味良い音をたててピン球が高速で回転しているさまを見ることができます。
その回転数が、現在あなたがかけることのできる回転数そのものです。
実際のサーブの時には、ピン球をラバーにぶつけてはならず、上方向にトスする必要があるので、
玉突きのような回転数の球を繰り出すことは難しいです。
しかし、玉突きで磨いた感覚こそが、サーブを初めとする、卓球技術の基礎となることは間違いありません。
通常の玉突きと違い、すぐに習得できる人は少ないでしょうが、毎日コツコツ続けていれば必ずできるようになります。
そして、一見遠回りに見える方法ですが、玉突きで回転の感覚を磨くことこそが、卓球上達の近道なのです。
レベルに応じた「必殺サーブ」を持とう!
回転の要素を体で覚えたあとは、それをサーブに落とし込んでいきましょう。
「サーブは最大の攻撃」とも言われます。
考えてみてください。相手に全く邪魔されず、100%自分の好きなようにピン球を打つことができるのは、サーブだけなんです。
そして、対戦相手のサーブを上手くレシーブすることができなければ、それだけで点を取られてしまい、とても勝てる気がしません。
サーブが取れないことで、現実的に失う点数もそうですが、レシーブができない自分が情けなくなり、メンタルが崩壊してしまうんです。
しかし、これは裏を返せば、相手の取りにくい「必殺サーブ」を身につけることができれば、勝率を上げられるということでもあります。
ここでは、プレーヤーのレベルによって、効果的なサーブは何かを紐解いていきます。
初級者殺しの「横回転サーブ」
初級者に抜群の効果を発揮するのは、なんと言っても「横回転サーブ」です。
前述の、レベルアップ版をまだ習得していない場合でも、比較的簡単に横回転をかけることができます。
横回転と一口に言っても、「順横回転」と「逆横回転」の2種類があり、順横回転であればラケットヘッドを床に向けて、
逆横であればヘッドを天井に向けることで繰り出すことができます。
どちらも、特別難しいサーブではないですが、身長の高い中学生以降のプレーヤーなら順横回転が、
小学生未満のプレーヤーなら逆横回転が出しやすいかもしれません。
身長がある程度高ければ問題ないのですが、低いプレーヤーの場合だと順横回転の威力を出すことが難しかったり、
そもそも身長が台に届いておらず少し台から離れてプレーせざるを得ない場合は、しゃがみ込みを駆使した逆横回転サーブがおすすめです。
順横と逆横は、どちらが優れていて、どちらかが劣っているというものではありません。
できれば、両方ともマスターして、相手が苦手そうなサーブを選んで出せるようになると良いですね。
レベルが上がってきたらフェイクを入れよう
ある程度、技術的なレベルが上がってきたら相手がどんな回転のサーブを出してもレシーブができるようになります。
日進月歩の世界ではありますが、それでも、「こういうポーズをして、ピン球のどこを打てば○○回転である」という、
一定の型が存在するのですね。
ですので、上級者になってくると、まず相手は回転の種類に関しては知識があると思った方が良いです。
そこで必要となるのが、フェイクを入れるということ。
下回転を出すようなポーズで、実は放たれた球は上回転だった…そういうフェイクを上手く入れられると、
レシーブは一筋縄ではいかないものなのです。
実際に、プロ選手は必ずと言って良いほどフェイクモーションを入れて、サーブの回転をわかりづらくしているのです。
短時間で強くなる〜まとめ〜
短時間で強くなる卓球の練習法を紹介してきました。
回転とサーブは卓球に必要不可欠な要素です。
必ず習得して、あなたの卓球ライフをより豊かなものにしてくださいね。