サッカーのアニメといえば全世代的に人気の「キャプテン翼」シリーズ、フィクション要素満載の「イナズマイレブン」シリーズ。
バスケットボールのアニメでは王道の「SLAM DANK」、ブームにもなった「黒子のバスケ」シリーズ。
では、バドミントンではどんなアニメがあるでしょう。
バドミントンを描いたアニメのおすすめ&期待の3作品を紹介します。
バドミントンを描いたアニメおすすめ&期待の作品3選!
バドミントンのアニメはフィクション要素が少なく、現実に即したバドミントンの魅力を描いた作品が多いのが特徴です。
はねバド!
Amazonより引用
2018年7月から10月にかけて、全13話が放送されました。
「わたしの全てを、このコートに―!!」がキャッチコピーです。
舞台は神奈川県にある北小町高校バドミントン部。
新しく主将になった3年生の荒垣なぎさ。彼女は全日本ジュニア選手権で1点も取れずに惨敗し、スランプに陥る。
スランプを脱しようと練習をするあまり、部活全体の練習も厳しくなっていく一方だった。
そんな彼女についていけない部員は次々と退部していき、大会出場に必要な人数も集まらない程の窮地となっていた。
バドミントンに疎い顧問が、コーチとして連れてきたのがバドミントン部OBの立花健太郎だった。
彼は、新1年生の羽咲綾乃と偶然出会し、その天才的な運動センスと左手のマメがバドミントンによるものだと見抜き、
バドミントン部へ入部することを強く勧める。
綾乃を見たなぎさは、自分が惨敗した相手だと即座に理解し、惨敗した時の恐怖を思い出す。
一方の綾乃は、頑なにバドミントン部への入部を断り続ける。
バドミントンは、才能か努力か、彼女たちの物語が始まっていくのだった。
同名の漫画を原作とした、バドミントンのアニメでは王道と言える作品です。
原作漫画は、作者が濱田浩輔。コミックスはアフタヌーンKCで全16巻です。
作品の要になる「才能と努力」について、全編にわたって色々な切り口から描かれています。
これはメインとなるキャラクター達だけではなく、原作では深く描かれることのなかった、その他の部員たちも同様です。
原作者や原作編集担当は直接シナリオなどに関わっていないものの、許可を経て再構成されています。
ただし、アニメスタッフに聞かれたことに答えるなどのことはしていたとのことです。
その為、第1話から各キャラクターの内面が深く描かれているのが、特徴です。
アニメの作成に際して、強豪と知られている実業団やバドミントン部へ取材をし、キャラクターの動きなどに反映されています。
シャトルの映像も新品と使用を重ねて痛んだものとを別に用意するなど、細かい描写がされています。
また、日本バドミントン協会やヨネックスが取材協力・協賛企業などとして参加しています。
そのため、劇中でキャラクターが着用しているユニフォームやラケットには、ヨネックスなどの商品やロゴが使用されているのも特徴です。
アニ×パラ〜あなたのヒーローは誰ですか〜
NHK より引用
日本を代表する漫画家やアニメ監督などが、TOKYO 2020 パラリンピックの公式競技をオリジナルの短編アニメで描いたシリーズです。
制作はNHKで、BS1、総合、Eテレで随時放送されていました。
この中の episode8 で、瀬尾公治が原作を担当し、パラバトミントンの物語が描かれています。
パラバドミントンは、TOKYO 2020 パラリンピックで初めて公式競技になりました。
朝比奈翼は幼い頃からスポーツ万能。幼馴染の秋月龍之介は、大の負けず嫌い。なにかと翼とは競い合うものの、敵うことはなかった。
翼がバドミントンを始めると、龍之介も当然のようバドミントンを始めるのだった。
しかし、翼のインターハイ優勝を誰よりも喜んだのは龍之介であり、交通事故で足が動かなくなった翼に一番涙を流したのも龍之介だった。
「勝ち逃げするなよ」という彼の言葉に背を押され、翼はパラバドミントンを始めること決意したのだった。
たった5分間のアニメですが、そのたった5分間が侮れない作品です。
瀬尾公治といえば「涼風」をはじめとしたラブコメディが得意ですが、この作品も作者の特徴が存分に発揮されています。
翼と龍之介の関係が、明確なようで、名付けられないものとして描かれています。
この2人を見ていると、青春時代が自然と思い出され、とても共感できるものでしょう。
障害の有無に関わらず、何事もあきらめたらそこで終わり。
そして、応援をしてもらえたら、いつも以上に頑張ることができる。
そういった心理を、パラバドミントンを通して、描かれています。
[アニ×パラ] パラバドミントン×瀬尾公治 | あなたのヒーローは誰ですか | アニメ×パラスポーツ | NHK
ラブオールプレー
ラブオールプレー【TVアニメ】 より引用
2022年春からのアニメ化が決まっている作品です。
中学に入学した水嶋亮は、部活勧誘の勢いで、バドミントン部に入部する。
しっかりとした指導者がいない中でも、持ち前の体力と運動神経で県大会に勝ち進む程に上達していく。
そんな彼に、名門高校バドミントン部の名将、海老原から声がかかる。
亮は、海老原の誘いに応じ、高校で更なるバドミントンの道を進むことになる。
原作小説の作者は、小瀬木麻美。ポプラ文庫ピュアフルのレーベルで、全4巻です。
アニメ化に伴い、原作の新装版も発行されています。
バドミントンのプレーだけでなく、部活の仲間との切磋琢磨、家族との団欒などが描かれています。
そのため、青春物語として珠玉の出来となっています。
「ラブオールプレー(LOVE ALL PALY)」というタイトルは、バドミントンの試合開始の時に、審判が発する言葉から取られています。
まとめ
TOKYO 2020 オリンピックのバドミントンでワタガシペアが銅メダルを獲得したことは、記憶に新しい事だと思います。
原作人気もさることながら、バドミントンそのものに魅力があるからこそ、新たなアニメが作られているといえます。
既存作品を観つつ、新作を心待ちにしてはいかがでしょう。