【野球】ホームランボールは貰えるってホント?野球観戦を面白く!

ホームランは野球観戦の魅力の1つです。

実際にファンが応援する観客席に選手の放ったボールが飛び込んでくるシーンは、ファンも選手も最も盛り上がるシーンでもあります。

それを見て「ホームランボールを捕りたい!」と1度は思ったことがあるはず。

では、スタンドに飛び込んだホームランボールはどのように取り扱われるのでしょうか。

観客席に飛び込んだボールについて、さまざまな視点で解説していきます。

ホームランボールをキャッチ!ボールはもらえるってホント?

結論、スタンドに入ったホームランボールはもらうことができます。

基本的に、プロ野球でスタンドに入ったボールはプレゼントされるようになっています。

観客席にボールが入れば、ボール欲しさに必死になり、ファン同士で取り合いになることも珍しくありません。

逆に、スタンドに飛び込んだボールをキャッチして、拍手喝采、スタンドが大盛り上がりになることも。

これも、野球観戦の魅力の1つとも言えます。

そのため、大人、子ども関係なく、野球観戦に行く人は自分のグローブを持って観戦に行く人も多くいらっしゃいます。

スタンドに入ったホームランボールは基本的にはもらうことができる。

ホームランボールがもらえない場合もある?

上記の通り、基本的にはホームランボールはキャッチした人が持ち帰ることができます。

ただし、例外的にホームランボールがもらえないこともあります。

ホームランボールがもらえないパターンは以下の通りです。

記念や記録更新のホームランの場合

例えばプロ入り初ホームラン通算100号ホームランなどが記念のホームランとして挙げられます。

これらのボールは記念球として、選手のもとに返されるため、スタッフに返却を求められます。

プロ初ヒットを放った場合でも、守備側の選手はボールを相手ベンチに投げ、ヒットを放った選手の所属するチームへと返却されます。

そのため、選手にとっても記念になるボールでもあるので、返却を求められた際は快く受け入れるようにしましょう。

打者が返却を希望した場合

打った本人が返却を希望した場合ももらえない場合があります。

過去の事例としては、2010年に行われた読売ジャイアンツの木村拓哉コーチの追悼試合です。

木村拓哉コーチは、現役引退後に古巣の読売ジャイアンツでコーチを務めており、試合前の練習中に突然倒れ、帰らぬ人となりました。

その後行われた追悼試合では、木村拓哉コーチと同級生で親友でもあり、家族ぐるみでも仲の良かった谷佳知選手が逆転の満塁本塁打を放ちました。

その際は、谷選手の希望でボールは本人のもとに返却されたのち、そのボールは谷選手から木村拓哉コーチの長男にプレゼントされ、話題になりました。

このように、ホームランを放った選手の希望によってはもらえないこともあります。

初ホームランや通産記録のホームランなどの記念ホームランや選手が希望した場合はもらえないことがある。

ボールを返却した場合は何ももらえない?

ボールを返却した場合、選手や球団からのプレゼントがある場合があります。

球団や選手ごとの対応方法は異なりますが、サイン入りグッズやバット、記念品や選手と記念撮影などができることも。

そのため、返却すればお返しもいただける場合があるので、快く返却するようにしましょう。

返却した場合、選手や球団からさまざまなプレゼントがもらえることもあるので、返却には快くお応じることが大事。

ホームランボールは危険!怪我をした場合どうなる?

「ホームランボールが身体に直撃してしまった」、「ホームランボールを取りに行って手を痛めてしまった」などのように、

ホームランボールによって負傷してしまうという事故も今までに何度も発生しています。

球場側は、しっかり防球ネットなどの安全対策をした上であれば、試合中のホームランボールによる怪我は球団・球場・選手には責任はないとされています。

つまりは自己責任ということになります。

試合中は、ファウルボールも含めると、スタンドには何度もボールが飛び込みます。

そのため、ホームランやファウルボールでスタンドに打球が飛び込む場合、審判が笛を鳴らしたり、ウグイス嬢がアナウンスしたりして注意喚起されます。

実際、打球による怪我などが自己責任であることは、NPBが定めた試合観戦契約約款にも以下のようにはっきりと記載されています。

第13条 (責任の制限)

主催者及び球場管理者は、観客が被った以下の損害の賠償について責任を負わないものとする。但し、主催者若しくは主催者の職員等又は球場管理者の責めに帰すべき事由による場合はこの限りでない。
(1) ホームラン・ボール、ファール・ボール、その他試合、ファンサービス行為又は練習行為に起因する損害

(中略)

観客は、練習中のボール、ホームラン・ボール、ファール・ボール、ファンサービスのために投げ入れられたボール等の行方を常に注視し、自らが損害を被ることのないよう十分注意を払わなければならない。

試合観戦契約約款より引用

このようにはっきりと記載されています。

プロ野球で利用されている硬球は、非常に硬く、頭や身体に直撃などすれば、大きな怪我をしたり、最悪の場合は命を落とす危険性もあります。

素手でキャッチした場合には、あざができたり、ひどい場合には骨折をする危険性もあるのです。

観戦時にはくれぐれも打球の行方を注視し、怪我のないよう充分に注意し、無理をせず、楽しく観戦・応援を行いましょう。

打球の行方には充分に注意して怪我のないように観戦を行いましょう。

ホームランボールが欲しすぎて発生してしまった珍事件

ホームランボールは野球観戦をする人なら誰でも1度はキャッチしてみたいものです。

過去にはホームランボールをめぐって発生してしまった事件も数多くあります。

今回は、ホームランボールが欲しいあまりに発生してしまった珍事件を1つ紹介していきます。

幻のホームラン

2017年に行われた野球の世界大会であるWBC。

その日本対キューバでの試合で珍事件は発生しました。

4回裏、2アウトランナー2塁、同点のため、一打勝ち越しという場面で、日本のバッターは東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手。

山田哲人選手の放った打球は左中間スタンドに向かって伸び、フェンスギリギリまで飛びました。

誰もがホームランかと打球の行方を追っていました。

しかし、打球はレフトスタンドの最前列で観戦していた少年がフェンスから身を乗り出し、フェンス手前で自らのグローブでキャッチ。

ボールが着地した場所で記録が判定される野球において、ボールが着地する前に打球をキャッチしてしまったため、判定はビデオ判定で判断されることに。

審判たちによるビデオ判定の結果、ホームランではなく、ツーベースヒットという判定となりました。

これに対し山田哲人選手は「またグラブを持って応援に来て欲しい」とコメントを残しました。

まとめ

ホームランは試合においては、歓喜、ため息、事件、感動などさまざまなドラマを生み出します。

そんなホームランボールをキャッチすることができれば、一生の思い出になることも間違いありません。

とはいえ、ホームランボールをキャッチするにはボールの直撃、転倒など多くの危険が伴います。

くれぐれも、怪我のないよう安全に観戦しましょう。

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