野球は日本では大人気スポーツであり、夏に開催される甲子園では多くの人々が、球児から感動と勇気をもらっているのではないでしょうか。
そんな野球部を影から支えているマネージャー。
高校野球特集のようなテレビ番組では、キラキラとしたかわいらしい女子マネージャーが取り上げられることが多いですが、
最近では男子マネージャーも増えてきています。
そして、私たちが思っているよりハードな仕事内容をこなしているようですよ。
野球部マネージャーが、実際どのような仕事をしているのか、まとめてみました。
高校野球部のマネージャーの主な仕事
学校によりさまざまですが、主に以下の仕事があります。
- ドリンクの準備
- 道具のメンテナンス
- グラウンドの整備
- 練習中のサポート
- 試合・練習試合の準備
- 試合中のスコア記入
順に詳しく見ていきましょう。
ドリンクの準備
毎日の練習が始まる前に、ドリンクの準備をします。
前もって牛乳パックやタッパーで作っておいた氷を準備し、キャンプで使用するような大きなウォータージャグに入れ、
麦茶パックやスポーツドリンクの粉末などを入れて作ります。
部員が多い野球部では、このジャグを3つ程用意することになるので、この時点でもう重労働です。
真夏の練習は熱中症が心配されるため、麦茶に少量の塩を溶かしたり、塩飴の準備もしておきましょう。
道具のメンテナンス
ボールやバットを拭いたり、バットのグリップをテープで補修したり、道具の手入れを行います。
道具に感謝しながら、綺麗に保つようにします。
大切な道具を長く大切に使うように心がけるのも、マネージャーとして大切な心構えです。
グラウンドの整備
ホームベースを置いたり、グラウンドに白線を引いたり、トンボがけをしてグラウンドを慣らします。
選手がすぐに練習できる環境をつくるだけでなく、練習中にも選手がケガをしないように、グラウンド状態には気を配ることが大切です。
練習中のサポート
ボール拾い、ノックを打つ監督へのボール渡し、バッティングマシーンへの球入れ、ストップウォッチでの計測などをします。
ここで一番重要なことは、自分がケガをしないことです。
いつ自分にボールが飛んでくるのか分からないので、気を付けることはもちろん、
なるべく練習中は全体を見るようにして、他の選手が危険な位置にいないかも確認します。
男子マネージャーがいる場合、監督の代わりにバッティングピッチャーやノッカーになることもあります。
野球経験者の男子マネージャーがいれば、監督にとっても心強い存在になります。
試合・練習試合の準備
ユニフォームの準備、救急用品やその他備品の準備、監督やコーチの昼食の手配、遠征であればバスの掃除などがあります。
練習試合か、公式試合かでも準備するものは変わってきます。
練習試合の場合は、審判の手配、謝礼金の用意などが必要な場合もありますし、公式試合は、新品のボール(各学校が新品を持ち寄ることが多い)、
ロジン(投手が投げる前にさわっている石灰が入った袋)を忘れると大変なことになります。
練習試合用、公式試合用で必要なものリストを前もって作成しておくことをオススメします。
場合によっては、選手よりも早い集合時間になることもしばしばですが、
試合のために練習をしてきた選手たちの背中を見ていれば、マネージャーも全力で頑張るしかありませんよね。
試合中のスコア記入・アナウンス
試合の準備はバッチリ、いよいよ試合本番です。
試合中のマネージャーの重要な仕事は主に二つあります。
■スコア記入
甲子園のベンチで何やら女子マネージャーがノートに書き込みをしている様子を見たことがある人は多いと思います。
記入方法は各学校でさまざまですが、ストライクかボールか?投手の投球数は?など、試合の展開すべてを記録する必要があります。
公式試合では、2名以上でスコアをつけて、あとから照らし合わせる、というやり方が望ましいでしょう。
■球場アナウンス
甲子園などの全国大会ではプロがアナウンスしますが、地方大会や練習試合では女子マネージャーの仕事になります。
選手の名前を読み間違えないように、(特に相手チームは)読み仮名を前もって振っておくなどの準備をしておくと良いですね。
はじめは緊張する仕事ですが、上手な先輩の真似をするなどして、練習することが上達への近道になります。
その他
合宿があれば食事を作ったり、土日の練習には捕食のおにぎりを作ったり、消耗品の買い出しに走ったり、ケガ人が出たら応急処置をしてあげたり。
マネージャーの仕事はあげればキリがありません。
漫画やアニメにように座って練習をのんびり見ている暇はなく、実際はプレーヤー同様、走り回ってハードな1日を過ごすことが多いのです。
【番外編】大学野球部のマネージャーの仕事
高校野球部でのマネージャーの仕事を紹介してきましたが、これが大学野球部となると、少し様子が変わってきます。
高校野球部と同様の仕事に加え、部の運営にも携わる必要があるからです。
追加の仕事としては、会計管理、メール対応、来賓対応、広報活動、スカウト活動などが挙げられます。
特に、広報活動については、ツイッターやブログの更新、ホームページの作成など、各大学で力を入れているようです。
【 2021年 タンチョウリーグ】
8月18日 対 JR東日本1 遊 松浦 #富島
2 中 中妻 #常総学院
3 二 小儀 #霞ヶ浦
4 右 猪原 #大冠
5 三 稲本 #福岡大大濠
6 左 堀口 #日大藤沢
7 指 添田 #作新学院
8 一 市村 #横浜
9 捕 高橋建 #桐光学園
P 恩田 #前橋育英 pic.twitter.com/sMEEF4vIVo— 日本体育大学硬式野球部 (@ntblabo) August 18, 2021
まとめ
野球部のマネージャーの仕事についてまとめてみましたが、いかがでしたか。
ハードな仕事内容を今回は紹介しましたが、楽しいことも多いのは言うまでもありません。
試合に臨む選手たちの背中を、選手たちと同じ目線で、一番近くで見ることができるのは、マネージャーだけですから。
野球が好きでたまらない!高校球児の力になりたい!という方にとっては、かなりやりがいを感じることができるポジションだと思います。
高校野球は、大人も魅了され、さらにはプロの野球関係者にも注目される世界です。
選手たちと一緒に貴重な高校生活を送りたい方、迷っているなら是非、野球部マネージャーとして、この世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。