ビリヤードに対して「暗い」「賭け(ギャンブル)」「お酒」「たばこ」「男性」このようなイメージがあるという人、多いのではないでしょうか。
今でこそオリンピック種目として登録を目指すほどにスポーツとしてのビリヤード人口・認知度は増えてきています。
しかしながら元々ビリヤード発祥の地ヨーロッパでは上流階級の男性の遊びであったことや、
その後賭けビリヤードが盛んに行われた歴史的背景により、その「暗」のイメージは切っても切れないものがあります。
それでも野球やサッカーに女性チームがあるように、今やスポーツの世界に限らず男女を区別する風潮は無くなりつつあります。
ビリヤードの世界にも女性が進出していっても不思議ではありません。
ビリヤードを題材にした映画や漫画には、どうしても男性向けの作品が多いのが現状です。
ここではこれからビリヤードをはじめたいと考えている人や女性へおすすめしたい、ビリヤード漫画をランキング形式で3作品紹介します。
女性・初心者におすすめのビリヤード漫画ランキング
女性・初心者におすすめのビリヤード漫画を3つ紹介します。
第一位:ミドリノバショ(岡Q)
引用:Amazon
中学一年生の蒼井翠(ミドリ)の祖父沢木勲は京都でビリヤード場&カフェ「球撞楽(たまどうらく)」を経営していた。
そのため、翠は幼い頃からビリヤード場の手伝いをしながら、彼女自身もキューを握っていた。
伝説のハスラーだった祖父に、4歳の頃からビリヤードを仕込まれていた翠は凄腕の持ち主だった。
そんなある日、祖父の店に暴力沙汰でプロ連盟を除名された元ビリヤードトッププロの男がやってくる。
その男は若い頃賭けビリヤードで沢木に負けたその屈辱を晴らしにきたのだった。
沢木は引退を理由に男との勝負を拒否するが、男の態度に腹を立てた翠が沢木に代わって対戦することになる。
初めて祖父以外の強敵と対戦したことで、翠は自身が思っている以上に力が出せることを知った。
そしてうぬぼれていた自分にも気付き、もっと上達したいと願うようになり翠はビリヤードの世界へ入り、より強い相手との対決を続けていく。
おすすめポイント
ビリヤードを題材にした漫画はかなり少ないのが現状です。
今までのビリヤード漫画の中では「ブレイクショット(前川たかし)」が有名どころとして挙げられます。
週刊少年マガジンに連載されていたという点や、度々派手な技や演出が登場する点からも男性向けの作品という印象を受けます。
内容はというと、日本プロポケット連盟所属の長矢賢治が原案協力をしていることから本格派の漫画となっています。
今回おすすめする「ミドリノバショ」も著者がビリヤード専門誌で約7年間連載していた経歴の持ち主であることから
、可愛い表紙のイメージからは想像もできないような正統派の内容となっています。
派手な技はありませんが、細部まで丁寧に描かれたリアルな試合展開などが見どころです。
「ブレイクショット」に取って代わる、令和の本格派ビリヤード漫画と言えます。
第二位:HOW TO ビリヤー道!(大和なでしこ)
引用:Amazon
次に紹介する漫画は「漫画」といっても、こちらはタイトルのとおり「HOW TO本」です。
漫画でかっこいいビリヤードプレイヤーの姿を見たあとに、これからビリヤードをはじめたい、上達したい。
という人に読んでいただきたい内容となっています。
本書は「日本一、面白くて実力がつくマンガ入門書が登場!!」というキャッチフレーズと共に売り出されています。
充実のコンテンツ
- Chapter1 まずはフォーム編
- Chapter2 基本テクニック編
- Chapter3 実践テクニック編
- Chapter4 勝利のコツ編
- Chapter5 試合チャレンジ編
おすすめポイント
スポーツの専門書というと文字が沢山書かれているものが多く、それだけでやる気が失せてしまいます。
「HOW TO ビリヤー道!」は漫画をただ読むだけで良いので、容易に読み進めることができます。
常にイラストで解説してくれるので、イメージなどもし易いと思います。
また、ビリヤード専門誌『CUE’S(キューズ)』で大好評を博した連載漫画の単行本とあって、
これからビリヤードを始めたい人やもっと上達したい初級者、中級者におすすめの充実した内容となっています。
第三位:ナインパズル(酒井まゆ)
引用:Amazon
将来の夢もなく退屈な日々を送っていた中学2年生の主人公沢村未花は進路も定まらない漫然とした日々を過ごしていた。
そんなある日、不良と噂されるクラスメイトの水上楓を追いかけてビリヤード場「7th Avenue」に入ったことをきっかけに、好奇心から自身もビリヤードに目覚めていく。
ビリヤードに魅せられ楓とも親しくなる中、未花の友人苑子は楓のことを快く思っておらず、未花の突然の変化に不安を覚えていく。
おすすめポイント
こちらも中学生の女の子がビリヤードという大人の世界に背伸びして入り込んでいく青春スポーツストーリーとなっています。
「子供」や「女の子」といった一見ビリヤードとは縁遠い存在がビリヤードをプレイする。
そういった意外性やギャップに魅力を感じる人は多いと思います。
「ミドリノバショ」に比べると、恋愛に重きを置いた少女漫画的な要素が強い作品となっています。
ビリヤードの世界への取っ掛かりとして、気軽にビリヤードのことを知りたい方におすすめの漫画です。
まとめ
女性やこれからビリヤードをはじめたいと考えている人におすすめの漫画3作品を紹介しました。
ビリヤードの「暗」のイメージがかなり変わってみえてくるはずです。
漫画を読んでみて、少しでも興味・関心が沸いたならHOW TO本で実際に使えるテクニックを学んでみるのも良いと思います。
男性たちに交じって女性がキューを構えて力強くブレイクショットを打つ姿は、意外性があって素敵だと思います。