今回は野球のバットの選び方についてご紹介します。
これから野球を始める方がどのようなバットを買うといいのかをお伝えしていきます。
子供から大人まであらゆる世代にぴったりのバットをご紹介します!
バットの素材の選び方
バットの素材には大きく分けて木製、金属製、カーボン製の3種類があります。
素材によって性能が違う為、目的に応じて選ぶ必要があります。
木製
木製のバットは上級者やプロ向けです。
大学野球や社会人野球では木製のバットが使われています。
木製のバットは折れやすくあまり飛ばないため、少年野球や高校野球では使われていません。
重さがあるためトレーニング用としては重宝します。
木製のバットの種類にはホワイトアッシュ、メープル、アオダモ、ヒッコリー、バーチなどがあります。
日本では柔らかく良質なアオダモが人気で、メジャーリーグではホワイトアッシュなどの堅い素材が人気です。
イチロー選手や大谷翔平選手はアオダモを愛用していましたが、アオダモは北米などの乾燥した土地に向いていません。
そのため、イチロー選手はアオダモからホワイトアッシュへ、大谷選手はアオダモからバーチ材へとバットの材質を変更しました。
アオダモは北海道などのとても寒い地域で育つ木材のため、日本の気候には適していますがメジャーリーグで
使用するバットとなると北米原産のメイプルやホワイトアッシュなどが適しているのですね。
金属製
金属製のバットは初心者におすすめです。
高校野球や少年野球では金属製のバットが使用されています。
金属製は折れることがないので何度も買い替える必要がなくコスパがとてもいいです。
また、木製に比べ非常によく飛ぶため、パワーがない子供や野球を始めたばかりの大人の方に向いています。
金属製のバットは超々ジュラルミンと呼ばれるアルミ合金やチタン製のものがあります。
ジュラルミン製のものはとても丈夫で軽く、カキーンという音とともに勢いよく飛ばせます。
チタン製のものは軽量で強度は高いのですが、しなりがなくボールを飛ばすことが難しいバットになります。
フォーム改善やバットの芯に当てるテクニック向上の練習に向いています。
金属製のバットはプロが使った場合飛びすぎてしまい危険なので、プロ野球では木製のバットが使われています。
カーボン
カーボン製のバットは炭素繊維強化プラスチックという素材でできており、金属よりも軽いため、
コントロールしやすくより遠くへ飛ばしたい人におすすめです。
ただ金属バットに比べるとカキーンといういい音がならないため物足りなく感じることもあります。
カーボン製のバットを作っているメーカーが限られてくるため、デザインや種類が豊富というわけではないのがデメリットです。
また中学生の大会においてはカーボン製のバットの使用を禁止している地域もありますので、購入する際はよくご確認ください。
その他
木製や金属製のほかにコンポジットといった複合バットもあります。
金属製やカーボン製のバットの芯の部分をウレタンなどの反発性のある素材に変えたバットです。
バットに当てることができずスランプに陥った時や、バットの芯に当てる練習が必要な時におすすめします。
こういった複合のバットはいとも簡単に飛ばすことができてしまうため大会での使用を禁止している場合もありますのでご注意ください。
自分に合ったバットのバランス
バットにはトップバランス、ミドルバランス、カウンターバランスの3種類のバランスがあります。
バットのどの部分に重心があるかによって振り方や力の使い方が変わってくるので、
一番使いやすいバランスのバットを見つけることが一番大事です。
トップバランス
まず大谷翔平選手も愛用しているトップバランスのバットです。
トップバランスとはバットの先端に重心があるため、遠心力を使って遠くに飛ばすことができます。
重心が一番外側にくるため、実際のバットの重さよりも重く感じます。
パワータイプのバッターや飛距離を出したい方におすすめです。
ミドルバランス
ミドルバランスのバットはバットの中心部分に重心があるタイプです。
一番扱いやすいバランスタイプなので、未経験者やバット選びに迷った方にもおすすめです。
もちろん上級者でも満足のいくスイングができるので、全世代へおすすめできるタイプとなっております。
カウンターバランス
カウンターバランスタイプのバットはバットの持ち手側に重心があります。
重心が手前にあるためとても軽く感じます。
バットが実際の重さよりも軽く感じるため、思い通りに振ることができます。
ただ遠心力をあまり使えないので、ホームランを狙いたい方にはあまりおすすめできません。
あまり力に自信のない方やヒットで充分といったバッターに向いています。
自分に合ったバットの長さ
バットを選ぶ際一番気になるのが長さですね。
自分の身長や体格、力に応じた長さのバットを選ぶことで最高のスイングを手に入れることができます。
ぴったりの長さのバットを見つけてくださいね!
小学生
小学校低学年で身長が120センチ前後の選手におすすめな長さは65センチ~70センチのバットです。
中学年で身長が130センチ前後の場合70センチ~75センチがおすすめです。
高学年や身長が140センチ以上ある場合は75センチ~80センチの長さのバットがおすすめです。
大人
一般的な大人用バットの長さは83センチから86センチが適当と言われています。
バットは長ければ長いほど遠くまで飛ばせますがその分力が必要です。
短ければ短いほどコントロールはしやすいですが、飛距離には期待できません。
初心者のうちは短めのバットを使い、慣れてきて筋力もアップしたころに長めのバットに変えるというのが一番おすすめの方法です。
また、自分の体にぴったりのバットの長さのはかり方をご紹介します。
① 腕(脇から指先まで)の長さ×1.3
② 胸から指先
③ 地面から足の付け根
自分に合ったバットの重さ
バットの重さは問題なくスイングできる範囲で、できるだけ重いものを選びましょう!
重すぎるバットを選んでしまうとスイングが遅れたり、ヘッドが下がったり、バットが波打ったりといいことはありません。
軽すぎると満足のいくバッティングができません。
そのため、振れる範囲で一番重いバットを選ぶことをおすすめします。
小学生
小学生の場合350グラムから650グラムのバットがおすすめです。
小学校低学年 | 350~450グラム |
小学校中学年 | 400~550グラム |
小学校高学年 | 500~650グラム |
小学生の場合、無理して重いバットを選ぶのではなく少し軽いもので一度練習してみて、徐々に重いバットに変えていくのが上達への近道ですよ!
大人
高校野球経験者の中には900グラム前後のバットを使う人もいますが、大人用のバットはだいたい650~750グラムがおすすめです。
社会人野球や大学野球の場合木製バットを使用するため、自分に合った長さのバットを選ぶとおのずと重さも決まってきます。
自分が振りやすい長さ、重さのバットを見つけるのは難しいですが是非ぴったりのバットを見つけて練習してみてくださいね!
まとめ
少年野球から社会人野球まで幅広い世代に向けたバットの選び方をご紹介しました。
自分にぴったりのバットを選ぶときは自分の身長や体格、どのようなスイングがしたいか、
どのような選手になりたいかという目的に応じて長さや重さを選びましょう!
好きなプロ野球選手と同じバットを選ぶというのもいですね♪