私たちの日常に身近な乗り物である自転車の歴史や、
オリンピック競技としてドラマが必ずある見どころ満載の自転車競技の種目をそれぞれご紹介します。
ぜひ、オリンピックでの観戦時の参考にしてください!
自転車の歴史
自転車の歴史は、18世紀末にドイツで発明された後、フランスで改良されて貴族の間でスポーツとして楽しまれる様になったのが起源です。
1896アテネ大会より正式競技としてオリンピックに起用されています。
オリンピック競技の中では地味な存在でしたが1992バルセロナ大会よりプロ選手が参加可能となってから注目度がアップしました。
また、女子種目は1984ロサンゼルス大会で個人ロードレースを皮切りに、
種目が増えて2012ロンドン大会以降、男女の種目数は同様になっています。
そして2020東京大会で、トラックレースにマディソンが、BMXにはフリースタイルがそれぞれ新種目として追加決定されました。
オリンピック競技として、自転車競技は大きく4つあります。トラックレース、ロードレース、マウンテンバイクそしてBMX。
自転車競技の見どころと、それぞれ細目の種目を紹介します。
自転車競技の見どころ
1896アテネ大会より正式競技として途切れることなく実施されている一つ、オリンピック自転車競技の内、
ロードレースの見どころ、魅力を紹介してまとめとします。
世界中の有力選手が集まり、約4時間半の長時間、タイムを競い合うロードレースは、先にも述べましたが体力だけでなく、
精神力と戦略が欠かせない競技です。
そのレースには必ずドラマがあります。見どころのひとつは、長時間の過酷なレースの勝敗を決めるゴール直前の数メートルでの競り合いです。
レース序盤は、風圧を避けるために先頭を避けてエネルギーをチャージします。
終盤での勝利を目指し、集団から飛び出すのを試みるも時速40kmのスピード集団を引き離すにはそれを上回る脚力が必要です。
1964東京大会での激戦を制したのは、競技人生での勝利が初めてのザニン選手です。
当時24歳のイタリア人です。
ザニン選手はその大会で最初に集団を飛び出しました。
1位のザニン選手と99位までのタイムは0.2秒という僅差でした。
ザニン選手はその後の競技での優勝は一回だけで、名誉は与えられませんでした。
そのため、この大会は正しくザニン選手のためとも言えました。
オリンピックで金を制する者はその後も生き続けると私たちは信じています。
1964東京大会では100人もの世界トップ選手達がラストスパートまで大集団で走る、
という史上稀なレースとなったのはなぜかというと、東京の悪天候や普通でないハイレベルなレースコースが原因だそうです。
このコースで選手達は極度のストレスに晒され、速度変換が求められます。選手達は人間でなくマシーンとして勝利を目指して走り続けます。
落下する選手も、痛くても、それでも走り続けます。この大集団の大混戦は史上稀な一戦として今現在も語り継がれています。
自転車競技種目
オリンピックの自転車競技4種類のレースと、その細目の種目について、新種目も加えてそれぞれ説明します。
トラックレース
スプリントは、個人種目でゴール着の順位を競います。
レース中は、空気抵抗(風圧)をどれだけ避けてエネルギーを保持できるかが重要になっています。
そのためにレース中の先頭を避けるための駆け引きが見どころの一つとなっています。
そしてゴールに近づくにつれて、一変して熾烈な先頭争いの展開となります。
その流れはいつになるか、というのも見どころになります。
チームスプリントは、3人一組で戦います。
1周ごとに先頭選手が離れ、ラスト1名でのタイムで勝敗が決まります。
チームパシュートは、1チーム3、4人で、現在男子、女子それぞれ4kmでタイムを競います。
2チームが同距離で離れた位置からスタートして、規定距離を先に完走した方か、相手を抜いた側が勝者となります。
ケイリンは、日本発祥の種目でもあります。選手は7名までで板張りのトラック(競輪場のコンクリートと異なる)6周の中での競争です。
どれだけ風圧を避けて選手がエネルギーをチャージできるかというのはスプリントと同様です。
先頭は電動アシスト付き自転車をペースメーカーとして使用して、このペースメーカーが退避するまでの間、風圧を避け、
ベストなポジションをどれだけ保てるかという駆け引きが行われます。
最終周でラストスパート、勝負が決まります。競輪と異なるのは、完全なる個人戦です。オムニアムは、複合種目です。
1日の中で4つレースが行われ、合計点で順位が決まります。
4つのレースはそれぞれ、多数選手が同時スタートで順位を狙うスクラッチ、
2020東京大会より実施である周ごとに先頭の選手がポイントを取れるテンポレース、2周ごとに最下位選手が脱落するエリミネーション。
そして中間ポイントを取りつつ30kmほどを走り切ってポイントを争うポイントレースです。新種目のマディソンは2人ペアで競います。
ペアでレース中に交代しながら男子は50km、女子は30kmを走ります。
待機しているもう一人の選手と交代時に、選手の体に触れて待機している方を加速させるためにハンドスリング(手を引いて放す)、
もしくは腰を押すのでも良いのですが、このハンドスリングは見どころになります。
ロードレース
個人ロードレースは、公道で男子は250km超、女子は130km超のコースを同時スタートでゴールの着順で勝敗が決まります。
この種目は同じ国の選手のチームワークが光ります。
ロードレースは体力だけでなく、精神力と戦略が必要な競技です。
タイムを競う中で、駆け引きやドラマがあり、ラストスパートの勝敗シーンは本当に見応えがあります。
個人タイムトライアルは、一定時間の間隔をとって1人ずつスタートしゴールまでの走行時間を競います。
男子は50km前後、女子は30km前後の距離です。
マウンテンバイク
クロスカントリーは、1周4−6kmの舗装されていない山道を走るマウンテンバイク種目です。
コース舞台は変化に富んだ山岳でフィニッシュラインの通過タイムを競います。体力、テクニックが勝敗の決め手となります。
BMX
BMXレーシングは、最大8人が8mの高所にあるゲートから一斉に駆け下り、
起伏のあるコースでジャンプしながら傾斜のあるコーナーを通ってゴールの着順で勝敗が決まります。
ゴーグルやフェイスヘルメットを装備し、危険が隣り合わせのこの競技は、すごい迫力です。
新種目のBMXフリースタイルは、曲面と斜面のコンビネーションコースをシャンプや回転で技を披露する競技です。
今までのスピードが視点だった自転車競技に新たに加わったスタイルの種目です。
技の難易度だったり構成の独創性を総合的に採点して競います。
まとめ
オリンピックの自転車競技は様々なドラマの歴史があります。
奥も深いスポーツですので、見応えがあることは間違いありません。
自転車元来のスピードを競うのとは別に新たな種目も加わり、今後ますます目が離せないスポーツです。