「ビリヤード」は、ビリヤード台の上で「キュー」という長い棒を使い、手球を番号のふられた的球に当てて競うあそびです。
一見むずかしそうに見えますが、基本的な打ち方をマスターすれば初心者でも楽しめます。
今回の記事では、初心者が絶対おさえておきたいビリヤードの基本的な打ち方を5種類紹介します。
ビリヤードの打ち方5種類
ビリヤードの基本の打ち方は「フォローショット」「ドローショット」「ジャンプショット」「バンクショット」マッセ」の5種類あります。
これらの打ち方の特徴を種類別にみていきましょう。
手球が的球と同じ方向に前進する打ち方「フォローショット」
手球が的球に当たったあとも前進するショットを「フォローショット」といいます。
このショットの手球やその動きのことを「押し球」や「押し」と呼びます。
次の的球を打つときに、狙いやすい位置へ手球を移動するために使用しましょう。
フォローショットは、手球の中心より上の部分をつきます。
的球に対してまっすぐ当てた場合は、手球もまっすぐ動きます。
手球に対して角度のある的球に当てた場合、手球は的球の進んだ方向から90度のところに進みカーブします。
フォローショットのブリッジ(キューを支える手の形)は、通常の位置より高めに設定しましょう。
中指、薬指、小指を立てて、キューを支えます。
通常の高さのままつくと、キューが上を向いてかすってしまう原因となるので、気をつけてください。
手球は的球に当たったあとも前進するので、ポケットに落としてしまわないように力加減に注意しましょう。
手球が的球と真逆に進行する打ち方「ドローショット」
手球が的球に当たったあと、的球にはね返されて自分の向きに戻ってくるショットを「ドローショット」といいます。
このショットの手球やその動きのことを「引き球」や「引き」と呼びます。
ドローショットもフォローショットと同様に、次の的球を狙いやすい位置に手球を移動させるために使いましょう。
ドローショットは、手球の中心より下の部分をつきます。
下をつくことによってバックスピンがかかるので自分のところに戻ってくるのです。
的球に対してまっすぐ当てた場合は、手球もまっすぐ戻ってきます。
手球に対して角度のある的球に当てた場合は、的球の進んだ方向から90度のところにバックスピンをかけてカーブしながら移動します。
ドローショットのブリッジは、通常の位置より低めに設定します。
中指を前に突き出すようにキューを持ち、台の表面ギリギリを意識してつきます。
低めに持つことを意識しすぎて、台を傷つけないように気をつけましょう。
ドローショットを上手くつくコツは、キューでつくスピードを速くすることです。
そうすることでバックスピンがかかりやすいので、つく速さを意識してやってみましょう。
目の前の球を飛び越える派手な打ち方「ジャンプショット」
目の前にある邪魔な的球を飛び越えて、狙っている的球に当てるショットを「ジャンプショット」といいます。
ビリヤード台の上でボールがジャンプするので、とても派手な技です。
まず「ジャンプキュー」という、ジャンプショット専用のキューを用意しましょう。
普通のキューと比べると硬くできており、長さは通常のキューの4分の3しかないので、
ジャンプショット特有の動きに適している造りになっています。
ジャンプショットも普通のキューでできますが、専用のキューの方がプレイしやすいのでおすすめです。
ジャンプショットは、キューのお尻の部分を高めに持ち、先の部分を下に向けます。
ビリヤード台とキューの角度は約40度が理想です。
そして手球に向かって上から素早くつくと、上からついた反動で、手球が狙っている的球めがけてジャンプします。
言葉で言うのは簡単ですが、最初は力加減が難しいショットです。
練習を重ねてコツをつかんでいきましょう。
「初心者はジャンプショット禁止」となっているお店もあるので、練習するときはお店のルールを確認してください。
手球を下からすくってジャンプさせる人がたまにいますが、これは「ファウル」になります。
ビリヤード台を傷つけてしまう恐れがあるので、注意してください。
ビリヤードの花形である打ち方「バンクショット」
手球を的球に当てたあと「クッション」という台の枠に当ててポケットを狙うショットを「バンクショット」といいます。
見た目がとてもかっこいいので、ビリヤードの花形の打ち方ともいわれています。
難しそうにみえるショットですが、コツを掴むと初心者でも簡単にできる技です。
ビリヤードをプレイするなかで結構使用頻度の高いショットとなるので、ぜひ習得してください。
バンクショットは、手球を的球に当ててクッションに接触する角度と同じ角度で反射していきます。
ビリヤード台の枠にある「ポイント」と呼ばれる白い点を目安に、クッションのどの辺に打てば良いのかを確認しましょう。
手球の中心を、強すぎず弱すぎないちょうど良い力でつくのですが、回転をかけないようにすることがポイントです。
クッションに当たって跳ね返る角度は、球の速さや回転などが大きく反映されています。
またビリヤード台によってクッションの質も異なってくるので、バンクショットはたくさん練習を重ねて、自分の感覚を掴むことが大切です。
高難易度で上級者向けの打ち方「マッセ」
手球を斜め上からついて、普通のショットではできないような強い回転をかけるショットを「マッセ」といいます。
これもジャンプショットのように、邪魔な的球を避けて狙うショットで、難易度がとても高い上級者向けの技です。
マッセは、キューのお尻の部分を高めに持ち、先の部分を下に向けて親指と人差し指で持ちます。
ビリヤード台からほぼ垂直に持つイメージです。
手球の中心から少しずれたところや端をめがけてつきます。
すると、普通に打つときにはできないようなスピンが手球にかかり、カーブしていきます。
キューを持つ角度やつく場所によって動きが微妙に変わっていくので、コントロールできるようになるには相当練習しなければなりません。
しかし、マッセを習得しなくてもビリヤードは楽しむことができるので大丈夫です。
マッセもジャンプショットと同様、初心者は禁止となっているお店があるので、練習する際は必ずルールを確認しましょう。
ビルヤード台を傷つけないように、経験者に練習を見てもらうのもおすすめです。
まとめ
ビリヤード初心者がおさえておきたい基本的な打ち方を5種類紹介しました。
球がどんな動きをするか理解してプレイすると、より一層ビリヤードが楽しくなります。
ぜひ練習してやってみてください。