ビリヤード台は見たことがあるけれど、やったことがなければ全くルールも知らないという人は結構多いと思います。
そこでおすすめしたいのがビリヤード映画です。
ビリヤード映画と一口で言っても洋画もあれば邦画もあります。
また、違った時代背景で描かれたものまでいろいろです。
実はビリヤードを題材にした映画はさまざまあるので、少しでもビリヤードに興味があるなら、
まずは手始めに映画から入ってみるのも良いと思います。
洋画、邦画それぞれのおすすめビリヤード映画を紹介します。
ビリヤードの基本ルール
まずは基本的なビリヤードのルールについて紹介します。
厳密にいうとビリヤードと一口に言っても、さまざまな種類があるのですがここでは最もベーシックな「ナインボール」のルールを取り上げます。
使用する用具
- ビリヤード台(内径100インチ×50インチ 高さ80cm前後)
- キュー(長さ40インチ以上 重さ25オンスまで)
- 球(大きさ約57.1mm 重さ約170g)
基本的なルール
1から9までの番号が書かれた球を数字の順にポケットに落とし、最後に9番ボールを落とせば勝者となる。
先攻のプレイヤーがブレイクして、的球がポケットに入れば続行。
ポケットミス・ファウルは順番が交代。自分の順番で1ゲーム中に3回連続ファウルするとその時点で負けとなります。
おすすめビリヤード映画【洋画編】
ビリヤード映画のおすすめ洋画を紹介します。
「ハスラー2」(原題:The Clolor Of Money) 1986年
監督・主要キャスト
- マーティン・スコセッシ監督
- ポール・ニューマン
- トム・クルーズ
あらすじ
「ハスラー2」は1962年公開「ハスラー」の続編となっています。
賭けビリヤードの世界で生きるギャンブラー達の闘いを描いた前作から25年が過ぎたという設定です。
ポール・ニューマン演じる主人公エディはハスラーとしての現役を引退し、酒のセールスなどをして気ままな独身生活を送っていました。
そこでトム・クルーズ演じるビリヤードで凄腕の腕前を持つ青年ヴィンセントと出会い、彼を一流ハスラーとして育てることを決意するのです。
彼らは数か月後開催されるビリヤードの大会に向けて、ビリヤード場をめぐる旅をスタートする。
見どころ
「ハスラー2」は何といっても、公開時世界中にビリヤードブームを巻き起こしたことで有名です。
1作目の「ハスラー」も同じくビリヤードの世界を描いているのにもかかわらず、
2作目でビリヤード人気がこれほどまでに高まった理由の1つは、
当時日本でも大人気だったトム・クルーズの出演によるものだという見方もあります。
ビリヤードは男性がたしなむものというイメージがありますが、この映画の公開により女性人気も高まったのではないでしょうか。
また、ポール・ニューマンも2作目では50代になり歳はとったものの、
静かな振る舞いの中にも情熱を感じさせるその演技でトム・クルーズに全く引けを取りません。
子供っぽいヴィンセントとの対比でより際立つエディの大人の渋みを感じることができます。
おすすめビリヤード映画【邦画編】
次に「ハスラー」シリーズなどにより日本にもビリヤードブームがもたらされました。
そんな日本で公開されたビリヤード映画のおすすめ邦画を紹介します。
「道頓堀川」 1982年
監督・主要キャスト
- 深作欣二監督
- 真田広之
- 松坂慶子
- 山崎努
- 佐藤浩市
あらすじ
80年代初頭の大阪ミナミを舞台に道頓堀に住む人たちの人間模様を描いた作品です。
美大で学んでいる19歳の青年安岡邦彦(真田広之)と年上女性まち子(松坂慶子)との恋愛と、
元ハスラーの喫茶店「リバー」のマスター武内哲夫(山崎努)とハスラーを目指す息子政夫(佐藤浩市)の親子の生き様
という2つの関係に焦点があてられています。
元天才ハスラーと言われていた父哲夫は、ハスラーを生業として生きていこうとする息子政夫を苦々しく思っていました。
そんな息子とは違って純粋に生きる邦彦を何かと気にかけ面倒をみていた哲夫でしたが、そんな父を疎ましく思い政夫は家を離れるようになります。
一流ハスラーたちが集う賭けビリヤード大会に出場するため、金策を練っていた政夫は「邦夫のため」といってまち子を騙し大金を騙し取ります。
それを知った父哲夫は、同じハスラーとして息子に対し人生を賭けた勝負をすることになるのでした。
見どころ
元天才と言われた凄腕ハスラーだった父が若い息子と同じ土俵に立って、人生を賭けた闘いを挑むというストーリーとなっています。
舞台は日本の大阪ミナミであり、描かれる背景などは全く違っていますが「ハスラー2」と似通った部分があります。
自信たっぷりで一端のハスラー気取りでフラフラしている息子に、真のハスラーの心得を教えてやろうと奮起し、
勝負を申し込むシーンはまさに「ハスラー2」のエディとヴィンセントを彷彿とさせるものがあります。
実はこの映画の主役はこのハスラー親子というより美大生の邦彦とまち子であって、もちろんこの2人の恋模様が1番の見どころと言えます。
ですが、ここはあえてハスラー親子のストーリーに焦点を当てて見てみるのも面白いと思います。
日本でビリヤードが流行した当時の、ちょっと暗くてノスタルジックな雰囲気に浸るには良いと思います。
また、この映画は宮本輝原作で「泥の川」「蛍川」と本作の「道頓堀川」の3つで「宮本輝川三部作」と呼ばれています。
映画の終盤原作とは違うラストシーンは深作欣二監督ならではとも言え、衝撃を受ける要素の1つなのでこちらも見どころです。
まとめ
ビリヤードの世界を題材とした洋画・邦画の2作品を紹介しました。
この映画以外にもビリヤードの世界を描いた映画はさまざまあります。
ビリヤードに興味はあるのにもかかわらず躊躇しているのであれば、まずは映画の世界から入ってみることをおすすめします。
ルールやビリヤード場の雰囲気など、事前に予習しながらビリヤードの世界を堪能してください。