【少年野球の暑さ対策】子供に安心してプレーをしてほしい

日本の平均気温は20世紀の間に約1度上がり、東京では約2.9度上昇しています。

温暖化が進んだ今、スポーツでは暑さ対策は必須です。

また、新型コロナウイルス感染症の影響で夏場のマスク着用により、熱中症のリスクが上がるので、これまでより一層の気をつける必要があります。

そこで、少年野球での暑さ対策についてお伝えいたします。

のどが渇く前からこまめに水分補給をする習慣をつける

人間のからだは約60%が水分でできています。

からだから5%の水分が失われると熱中症や脱水症状が現れ、

10%が失われると、循環不全(心臓からからだに必要な量や質の血液が循環できなくなる状態のこと)になったり、けいれんを起こしたりします。

そして、20%の水分が失われると死んでしまいます。

日常生活から意識することが大切

スポーツをするときはもちろんですが、まずは普段の生活からしっかり水分をとるくせをつけることが大切です。

1日あたり、最低でも1.2リットルをとりましょう。

お風呂に入ったり、寝ているときにもたくさん汗をかくので、それぞれお水をコップ1杯ほど飲むように習慣化するのがよいですね。

「そんなに飲めないよ」と思う方もいるかと思いますが、ガブガブと一気に水分をとるというよりは、

定期的に少しずつ飲んでいれば、あまり苦になりません。

大切なのは、のどが渇いていなくても、定期的に水分補給です。のどが渇いてからでは遅いのです。

少年野球の練習や試合をしているとき

少年野球では、大量に汗をかくので汗をかいた分だけの塩分も出ていきます。

そのため、水分と一緒に塩分の補給もしましょう。経口補水液やスポーツ飲料が適しています。

市販のスポーツドリンクでもよいですが、スポーツドリンクは、飲みすぎると塩分のとりすぎにもなるので、薄めにするのが良いです。

氷を入れると、冷たくなりますし、ドリンクも薄まるのでおすすめです。

氷は大きめのものを入れると溶けにくく、冷たさが持続します。

ただし、水筒にスポーツ飲料を入れるのは注意してください。

金属製の水筒にスポーツドリンクを入れてはいけません。

スポーツドリンクや果汁ジュースなどの酸性の飲み物は金属を溶かしてしまうことがあるのです。

最近ではスポーツドリンク対応の水筒もあるので、そのようなものを使用するか、金属製ではないものを選ぶと良いです。

からだを冷やす

休憩時間にはすぐにからだを冷やしましょう。

手のひらを冷やす

最近は手のひらを冷やすのが効果的だと言われています。

手のひらには、AVA血管という体温調節をする特殊な血管があり、手のひらを冷やすことで冷えた血管が体内に行き、体の中心の体温を下げることができます。

冷やしすぎはNG!冷やすのに適した温度がある

氷や保冷剤などで冷やすのは、冷たすぎるため血管が収縮して体の中心の体温を下げることができません。

手のひらを冷やすには、冷えたペットボトルが最適です。

冷えたといっても、買ったばかりや、冷蔵庫から出してすぐのものは温度が低めなので、しばらく時間がたって、15℃くらいになったものが適温です。

手首や首、ひじの内側やひざの裏側、こめかみなど脈拍が取れるような皮膚の薄いところを冷やす

血管と皮膚が近い部分を冷やすと、効率よく体を冷やすことができます。

氷や保冷剤を布でくるんだり、タオルを濡らしてあてるだけ簡単に冷やせます。

熱中症になってしまったときは、これらの場所やそけい部を含めた全身をすぐに冷やすことが大切です。

暑さ対策に必要な持ち物は?便利グッズもご紹介

 

暑さ対策になくてはならないものは、飲み物(スポーツドリンクや水)やタオルですが、

あった方がいいものに、氷、保冷剤、クーラーボックス、塩分タブレットなどがあります。

飲み物は、パウチタイプや、ペットボトルを凍らせたものも一緒にクーラーボックスに入れておくのがおすすめです。

また、暑さ対策のグッズもあるので、いくつか紹介します。

冷感スプレーは、スーっとした清涼感のあるタイプの服に吹きかけるスプレーです。

クール成分(メントール)はからだを冷やすだけでなく、香りもさわやかでさらに涼しく感じます。

コアクーラーという、手のひらを適温で冷やすグッズもあります。

個人的におすすめなのが、霧吹きです。水をいれればすぐに使えますし、からだや空間にさっと吹きかけるだけでずいぶん涼しくなります。

普段の食事に体温を下げる食べ物を取り入れる

夏野菜の多くは、水分やカリウムが多く含まれていて、利尿作用があります。

尿と一緒にからだの熱も逃がし、体温を下げてくれます。

夏野菜には、キュウリ、スイカ、ゴーヤ、ナスなどで、カリウムを多く含んでいるのはキュウリです。

熱中症の主な症状と対処法を知る

熱中症になってしまったらどんな症状が出るのでしょうか?

熱失神・・めまいや失神などの症状がみられます。血圧低下や脳の血流が少なくなって起こるものなので、足を高くして寝かせると回復する場合が多いです。

熱けいれん・・痛みをともなう(こむら返りのような)けいれんが起きます。

あしだけではなく、うでや腹筋にも起こります。

大量に汗をかいたときに、血液中の塩分が少なくなることで起こるので、そのときには濃いめの食塩水の補給することで回復します。

暑さ指数(WBGT)について知る

暑さ指数(WBGT)とは、熱中症予防を目的としてアメリカで提案された、人間の熱バランスに影響の大きい

  1. 気温
  2. 湿度
  3. 輻射熱(日ざしを浴びたり、地面や建物、体から出ている熱のこと)

の3つを取り入れた温度の指標のことです。

運動をするときに気をつける指針

環境省 熱中症予防サイトより引用


また、環境省が熱中症予防情報メールの配信サービスをしています。無料(情報取得にかかる通信料は利用者負担)ですので、登録をして活用するのもおすすめです。

この表から、気温24~28℃で注意、それ以上になると警戒すべき状態になるということがわかります。

→環境省暑さ指数メール配信サービスはこちら

すぐに休める環境を (指導者、保護者の方へ)

暑いときは無理をせず、少しでも調子が悪いときには休ませてくださいと言える環境を周りが作ってあげるのも大切です。

また、顔色が悪い、いつもより元気がない、「いつもと様子がおかしい」と感じる子がいた場合、すぐに休ませるようにしましょう

指導者は、普段から健康観察をしたり子供とコミュニケーションをとるなどをして、様子をよく見ておきましょう。

新型コロナウイルス感染症の影響で、スポーツ活動だけでなく、外出までもが自粛され、いつも通りの練習をする時間が減りました。

家の中でできることはたくさんあるにしても、外での練習ができない分、基礎体力が下がっていることが考えられます。

その状況で急に普段通りの練習に戻ると、熱中症になったり、故障するリスクも高まるので、徐々に練習量や練習の内容を戻すようにしましょう。

保護者(見学者)の方も暑さ対策を

お子さんのことばかりではなく、見学者の方も熱中症になる危険があるので、暑さ対策は忘れずにしてください。

日傘、帽子、サングラス、日焼け止めクリーム、UVカットのアウターを羽織るなどして、直射日光を防ぎ、

お子さんと同じように、こまめに水分と塩分補給、からだを冷やしましょう。

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